コンセプト
わたしたちは鶏が介在することで未利用資源が循環する地域社会をつくりたいと考えています。調理で発生する野菜くず、草刈りした青草、出荷できない規格外の米や野菜、コイン精米機に溜まった米糠。これらはすべて鶏の餌になります。地域で利用できていなかったものが餌となり、餌を食べた鶏が味わい深いたまごを産む。鶏糞は田畑の肥やしとなる。平飼い養鶏を起点に地域の未利用資源が循環する農業を実践します。
- 生産性の低い棚田等の耕作放棄地の再生
- 集約化しにくい中山間地で稼げる農業モデル確立
- 未利用資源を飼料化しごみを減らす農業の実践
- 青草の飼料化による持続可能な草刈りモデル構築
- 資源循環型の小規模平飼い養鶏の他地域展開
原体験はひよこ2羽ではじめた家庭養鶏
事業の原体験は家庭養鶏です。2020年に代表(羽田)が自宅で鶏の飼育を始めました。ひよこ2羽を友人に譲っていただいたことがきっかけです。村に移住してから趣味として続けていた狩猟や畑とあわせて食材自給の手段として鶏を飼い始めました。
半家畜半ペットとして4年間で岡崎おうはん・名古屋コーチン・烏骨鶏・アイガモ…と40羽以上を飼育してきました。有精卵を孵化させ、ひよこを育て、たまごを収穫し、たまごを産まなくなったメスや肉が付いたオスは屠殺して肉を食べる…というサイクルを回しています。
スーパーマーケットでたまごを買うことは一切なくなりました。我が家の鶏が産むたまごがいちばん美味しいからです。そして、鶏を飼い始めたことで我が家では生ごみがほとんど発生しなくなりました。野菜の皮や魚の内臓も鶏にとってはごちそうです。草刈りで発生した青草もサラダのように食べてくれます。近所の農家さんが「くず米をやるから鶏の餌にしたらええよ」とおすそ分けしてくれるようにもなりました。
人間が食べない生ごみや未利用資源を食べることで鶏は美味しいたまごを産んでくれるのだと感動しました。
未利用資源を引き取らせてください
周辺地域の農家や事業者で鶏の飼料に活用できる未利用資源をお持ちの場合はお声がけください。ご家庭で食べられない古米の処分に困っている人もご相談ください。「もったいない」から「おいしい」を生み出す社会実験に力を貸してください。
古米(一般家庭)、くず米・米糠(米農家)、野菜くず(野菜農家)、おから(豆腐屋)、酒粕(酒蔵)、ビール粕(ビール醸造所)、醤油粕(醤油蔵元)、海苔・魚粉(水産加工業者)等