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自家配合飼料

 
たまごの風味にもっとも影響をあたえるのは飼料です。鶏種はもちろん、水や空気、飼育環境も影響しますが、やはり飼料の影響は大きいです。だからこそ、わたしたちは飼料にこだわります。
 

市販の配合飼料や薬はあたえません


市販の配合飼料はあたえません。配合飼料はトウモロコシや油かすが主原料であり、輸入に依存しています。生産環境が見えにくく、ポストハーベスト(収穫後に使用される農薬)や遺伝子組換え等の安全性に疑問が残ります。
卵の色を濃くする着色料等、鶏の健康にとって不要な添加物もつかいません。産卵率を上げるための配合調整もおこないません。
薬をあたえなくても健康でいられるように育てています。できるだけ鶏にストレスをかけない環境を整備し、栄養たっぷりの餌をあたえ、自由に動き回ることで病気への抵抗力は備わります。
 

100%国産の自家配合発酵飼料


自家配合の発酵飼料を鶏にあたえています。地元産の米や麦を中心に、米糠、生おから等を配合しています。ひと手間かけて飼料を発酵させることで鶏の体内環境を整え、消化吸収を良くします。
自家配合の発酵飼料に加えて緑餌(天然の青草)をあたえています。緑餌にはビタミンや食物繊維が豊富に含まれ、鶏の血液を弱アルカリ性に保つ効果があります。冬に青草の確保ができない場合は野菜くずを緑餌の代わりにあたえます。
購入する原材料も含めて100%国産です。たまごを購入してくれるお客さまに「(真の生産者である)鶏が何を食べているか」をきちんと説明できる生産者でありたいと考えています。
 

飼料の原材料


季節や鶏の健康状態に合わせて原材料や配合比は変わりますが主な原材料は以下です。


地元の米農家が育てたあきたこまちやこしひかりです。出荷できないくず米や古米をいただいています。米を中心にあたえているため黄身の色はあまり濃くありません
 

大麦(もち麦)


規格外として出荷できないもち麦(岡山・美作市)を仕入れています。もっちりした食感が特徴的で糖質たっぷり。水溶性の食物繊維が豊富で腸内環境を整えてくれます
 

米糠


米農家や米穀店から新鮮な米糠をいただいています。鶏の嗜好性が高く、栄養も豊富。酸化しやすいため鮮度に気をつかいますがたまごの味を良くするのに一役買っています
 

生おから


豆腐屋さんから国産100%の良質な大豆由来の生おからを仕入れています。生おからは新鮮ゆえに痛みやすいので乳酸菌を加え発酵させています。植物性たんぱく質と食物繊維が豊富

大豆粕


肉に匹敵するほど良質な植物性たんぱく質が含まれています。たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルと5大栄養素をあわせもち畑の肉とも呼ばれます。血中コレステロールを下げる不飽和脂肪酸も豊富
 

鰹魚粉


鰹の赤身と骨がバランスよく配合されており動物性たんぱく質が豊富。酸化防腐剤や添加物は一切不使用。イノシン酸が含まれており旨味を引き出します。㈲陽商店(熊本・山都町)から仕入れています

牡蠣殻


牡蠣養殖が日本一の広島県の㈱丸栄のもの。粒が粗いので消化吸収がおだやかです。卵の殻を形成するために必要なカルシウムを補います。配送中に割れにくい殻の固い卵を産んでくれます
 

青草


天然の青草をあたえています。ビタミンや食物繊維が豊富に含まれ、鶏の血液を弱アルカリ性に保つ効果があります。夏場の草刈りを頑張ることができるのは鶏が喜んでくれるからです

野菜・果物


わたしたちが育てた野菜や周辺の農家からいただきます。冬は青草の確保がしにくいので代わりに野菜くずをあたえます。いちごや柿など果物も大好き

醤油粕


隣町にある江戸から続く醤油蔵元・たつ乃屋本店(兵庫・佐用町)のもの。もろみを圧搾した副産物です。原料である大豆や小麦本来の栄養成分や醸造の過程で生成された機能性成分を多く含みます

ビール粕


㈱西粟倉ヒノキ醸造所(岡山・西粟倉村)や㈱多胡本家酒造場(岡山・津山市)のもの。麦芽から糖分を抽出したときに残る麦芽粕です。高たんぱく質かつ、食物繊維やアミノ酸、ビタミン類が豊富

まいたけ菌床


隣町で原木しいたけを中心にきのこ類を生産する㈱ムサシ農園(岡山・美作市)のもの。菌床は米糠やふすま(麦の皮)、おが粉を原材料としているので繊維質が豊富で栄養もたっぷり。免疫力を高めます
 

飲み水はキリッと冷たい源流水


鶏の飲み水は養鶏場の隣を流れる知社川の源流水です。知社川にはオオサンショウウオや川魚(アマゴ、カジカ、ハヤ等)が住んでいます。透明度が高くキリッと冷たいので鶏にも好評です。
大雨や干ばつで川水が安定しない時は上水を利用します。わたしたち村民が毎日飲む美味しい水です。